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<Author: 李白>
<Title: 聽蜀僧濬彈琴>
<Format: 格式不明>
<Year: 1988>
<BookName: 唐詩三百首詳解  上卷>
<Translator: 田部井文雄>
<style: 現代文有假名>
<style2: 日本現代譯文附假名標注>
<TranslatedTitle: 蜀僧濬の琴を弾ずるを聴く>
<BookPage: 224>
<UsedPage: 1>
<Feature: 0>
<End Header>
<Poem>
蜀僧抱綠綺，
西下峨眉峰。
爲我一揮手，
如聽萬壑松。
客心洗流水，
餘響入霜鐘。
不覺碧山暮，
秋雲暗幾重。
<End Poem>
<Translation>
蜀（しょ）の僧（そう）が名琴（めいきん）の緑綺（りょくき）をかかえて、西方（せいほう）から峨嵋山（がびざん）を下（くだ）って来（き）た。わたしのために、まず一曲（いっきょく）と手（て）を振（ふ）って琴（こと）をひけば、多（おお）くの谷々（たにだに）からひびく松風（しょうふう）の音（おと）を聞（き）くようだ。

旅人（たびびと）であるわたしの思（おも）いは、流水（りゅうすい）のすばらしい音楽（おんがく）に洗（あら）い清（きよ）められ、その余韻（よいん）は、霜夜（しもよ）のかねの音（おと）と呼（よ）ばれる不可思議（ふかしぎ）な鐘（かね）の音（おと）にまじってゆく。その音色（おんしょく）に聞（き）き入（はい）って緑（みどり）の山（やま）の夕暮（ゆうぐ）れに、秋（あき）の雲（くも）が暗（くら）く幾重（いくじゅう）にも立（た）ちこめているのに、気（き）づかなかったことだ。
<End Translation>